春の里山 伯耆大山   2013/03/16
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- 残雪の伯耆大山を満喫  -

先週末は暖かくて春の花が咲き始めたが、今週はまた寒くなった。

木曜日に高知に行った時に高速から見ると剣山や新宮の笹ヶ峰も真っ白になっていた。

今日は春の花散策か雪山かで迷ったが、まだ登ったことが無い雪の伯耆大山を楽しむことにした。

伯耆大山には先週REIKOさんが登って素晴らしかったとレポートされていた。

とても歩きやすかったと書かれていたので、私達でも登ることが出来るかな?



5時過ぎに家を出てひたすら高速を走り蒜山のPAで食料調達。

着いた時は真っ白な大山が綺麗に見えていたのに、トイレを済ませて出てくると頂上付近はガスで覆われている。

何時も停める駐車場は冬季閉鎖中。

橋の横の駐車場に着くと満車状態。

しかし、出て行く車があり何とか駐車できた。

ラッキー。

トイレをして、8時37分出発



夏山登山口は雪があり凍結している。

少し登った所でアイゼンを付ける。

全員が私達と同じモンベルのアイゼンを付けている団体がいた。

モンベルのツアー客かもしれない。



一合目から雪が多く、しかも凍っている。

皆さんアイゼンを付けているが登りにくそうでドンドン追い抜いていく。



登山道はツルツルになっているが、12本爪のアイゼンが良く効き滑ることなしに登ることが出来る。

しかし、階段道が埋もれているので直登となりキツイ。

スキーを背負った人達も登っている。

やはり登りにくいのか時々休憩するのでパスさせて戴く。



次々と降りてくる人がいるので、お聞きすると皆さん途中で撤退されたようだ。

登山道が凍っているのと強風の為登頂を断念したとか。

時々立ち止まり息を整えてから登る。

スキーの男性も遅れ始めた。



4合目に来ると傾斜もきつくなり家内に付いていくのがやっと。

体力が落ちたのか?

5合目で重装備の男性が二人休んでいる。

6合目の上の急坂で危険を感じたので撤退したそうだ。



山の神様に事故の無いようにお願いする。

先ほどから前後を歩かれていた二人の男性とこれから先どうしようかとお話をする。

とりあえず6合目の小屋まで頑張ろうと言うことになった。



行者分岐を過ぎて登って行くと次々と下山者が降りてくる。

6本爪の登山者が多い。

皆さん6合目の小屋で撤退ですと言われていた。

やはり6本爪では今日の雪の状態ではきついようだ。



何時もは樹木の間を登るのだが、雪が多くて馬の背になっている。

ガスが出てきて数メートル先が見えない。

突然6合目小屋前に飛び出した。

10時10分

此処まで1時間半程掛かっている。



小屋の中は暖かそうだが満員。

小屋の外に座り込んで休憩。

迂闊に座るとそのまま谷底に滑り落ちそう。

コーヒーを飲んでから出発。

小屋の直ぐ上の急坂が凍っていて怖い。

登って行く人達は皆さんピッケルを持っている。

滑ったら一巻の終わりなので、アイゼンを踏み込みながら登る。

ストックは弾かれて役に立たないので、ピッケルが欲しい。

しかし、アイゼンの歯はしっかりと効いて滑ることなしに登ることが出来た。

凍った急坂が続くので家内に私達も撤退しようかと言うが、家内は登ると言う。

先ほどの二人の男性も登ってきた。



ガスが巻いているので今どこにいるのか良く解らない。

一瞬ガスが晴れると大勢が下山してきた。

頂上はホワイトアウト状態で何も見えないと言う。

下りの時に見るとこの左は鋭く切れ落ちた斜面だった。



段々急坂になるが頑張って登って行く。

新雪が現れ出す。



傾斜が緩くなって8合目に着いた。

8合目からは直ぐに木道に着く。



トラバースは横滑りしそうなので稜線を行くが此処も左は急斜面

頂上下の木道は所々雪が解けて顔を出している。



何処が木道か解らなくなるが青い鉄線を目印にして登る。

賑やかな声が聞こえて頂上小屋に着いた



とりあえず頂上に向かう。

頂上標識が少し顔を出していたので記念撮影。

11時22分着

駐車場から2時間45分掛かった。



しばらく待ってみたがガスは引く気配は無い。

登山者も殆どいない。



一緒に登ってきた男性の一人は小屋横で食事中。

少し話していると青空が一瞬覗いた。

歓声が上がる。

しかし直ぐにまた真っ白になった。



小屋の中で昼食にする



気温は0度であまり寒くない。

小屋の中に入ると最初は真っ暗だが直ぐに目が慣れる。

おにぎりと温かいコーヒーで昼食。



外に出てみるとガスが流れて青空が見えだした。

急いで頂上に登る。

弥山と剣が峰が真っ白に輝いている。

その右下奥に見えるのは鳥ヶ山だろうか。



もう一度記念撮影

小屋から皆さん駆け上がってくる。



あっという間に頂上は大賑わい

歓声があちこちで上がる。



皆さん、素晴らしい眺望に感激して撮影に夢中





十分に眺望を楽しんだので下山開始

12時5分

小屋の横では雪洞の中で食事中



振り返ると弥山の頂上に誰かいる。

縦走は、雪が締まっているし、天気が良いので気持ちいいだろうなあ。



木道を歩かず雪原を下って行く。

スキーの滑走跡が沢山付いている。



弥山を振り仰ぐ

また頂上に登っている人がいる。



暖かくなりかろうじて残った樹氷

広い雪原を歩くのは贅沢な気分



木道から稜線に出るて振り返る。

三鈷峰への稜線が美しい

ユートピア小屋も小さく見えている。



登ってくる時はガスで見えなかったが、右下は鋭く切れ落ちていて滑ると一直線だ。



細い尾根から振り返る

何回見ても美しい。





急坂を下りていくと気温が上がって雪が緩んでいる。

滑らないように気をつけて降りていくのは疲れる。



小屋上の急坂も朝凍っていたのが嘘のように雪が柔らかくなっている。



何度も景色を楽しむ為に立ち止まる。

朝一緒に登った男性が降りてきて行者コースを降りていった。



あっという間に雪が解けてスノーブリッジになっていて崩れそうな所が多くある。



気温が上がって雪が解けて朝とは雰囲気が変わった。

ポカポカと暖かい春山の気配を楽しみながら降りていく。



14時10分駐車場着

まだ車が沢山停まっている。

これから登ろうとしているグループもいる。

今夜は小屋泊まりかな?



キャタピラの付いた佐川急便の軽四

高速に向かう所で大山を振り返る。

西から見ると雪が少ない。

高速を走ると南面はまだ真っ白で雪が多い。

今日は、ガスの中の厳しい登りだったが、雲が晴れて素晴らしい眺望を楽しむことが出来た。

体力が段々落ちていく中で、残雪の大山を楽しむことが出来て大満足。

これで今シーズンの雪山は最後かな?



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