春の里山 寒峰   2013/03/26
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- 寒峰 フクジュソウと素晴らしい眺望 -

西三子山でフクジュソウを見る事が出来なかったので寒峰に出かける。

祖谷地方の今日の天気予報は、朝は雪だが午前中は晴れで午後は曇り。

えっ! 朝は雪?

6時前に家を出て寒峰に向かう。

なにしろ天狗塚と寒峰は徳島市内からはとても遠い。

団地の出口で信号待ちしていると、カモシカさんのスペースギアが通り過ぎて行った。

今日は何処の山のツアーかな?



住吉神社下に車を停めて登山準備をしていると流れ星さんがやってきた。

お久しぶりです。

上の登山口から登られると言われて、後ほどねと走っていった。

私達は、神社から出発。

8時27分



林道から登山道に入り登って行くが土曜日の竜王山縦走ピストンの疲れがとれていない。

ふくらはぎがガチンガチンになっている。

それでも頑張って8時48分上の地登山口に着く。

流れ星さんの車と他に一台停まっている。



大きな声がするので振り返ると団体さんが。

祖谷口から前を走っていたマイクロバスの方達かな?

すぐに新しい登山口から登って行く。



やはり朝方は雪だったようだ。

苔むした岩に雪が薄く積もって感じが良い。



9時10分第一群生地到着



丁度、日が差して雪が解けた中からフクジュソウの花が開き始めている。

もう少し深い雪から顔を出すフクジュソウが最高だけど贅沢は言っておられない。

流れ星さん達はもう先に行ったのか?

誰もいないフクジュソウの花園で幸せの花を堪能する。



もう少し上に行くと日当たりが良いのかフクジュソウが一面に咲いている。



今年も黄金色に輝くフクジュソウに会うことが出来て、幸せな一年を過ごすことが出来るだろう。



第一群生地からは厳しい登りが続く。

登るにつれて雪が増えてきた。



9時53分 1415mの四等三角点(栗枝渡)に着く。

1424mのピークからは自然林の中の緩やかな登り。



樹間から寒峰の頂上が見える

1510mのピークを右に巻く凍っていると怖いトラバースを過ぎると第二群生地に着く。



何時も雪の下で咲いているのを見たことがなかったが、今日は綺麗に咲いている。



ちょっと小ぶりだが初々しい花に見とれてしまう。

このパラボラのような花の形は太陽の光を集めて光り輝くのに最適だと言う。



広場に出て頂上に向かう。

霧氷の時には素晴らしいブナの所で、香川のご夫婦?と出会う。



ご夫婦と話をしながら頂上へと登って行く。

結構キツイ道が続き息が切れる。



10時53分寒峰1604m頂上着。

登山口から約2時間半

頂上ではすでに流れ星さんご夫妻が休憩されていた。



大きい画像

何時もは霞んでいることが多いのだが、今日は素晴らしい眺望。

烏帽子山から矢筈山系そして剣山から次郎笈、三嶺、天狗塚まで一望できる。



中津山と国見山

腕山もくっきりと見えている。

讃岐冨士も肉眼ではよく見えているがカメラではうまく写らない。

流れ星さんご夫妻とお話をしながら昼食。



天気が良いので、香川の男性は気持ちよさそうに寝ている。

流れ星さんご夫妻はもう一度フクジュソウを堪能すると元来た道を帰っていった。

私達は周回コースを下る。



振り返ると団体さん達が頂上に到着されたようだ。



落合い峠分岐から剣山、次郎笈を見ながら急坂を下っていく



雪が解けてからあまり歩かれていないのか踏み跡が薄くなっている。



ドンドン下って行ってモノレールが見えてくると傾斜が緩くなる。

しばらく下るとモノレールは右に離れていく。



尾根道は前のピークへと伸びているが此処からは左へと曲がる。

このまままっすぐ行くと崩壊地に出る。

何年か前に遭難事故があった場所だ。



左へと降りるとだだっ広い斜面で踏み跡は落ち葉に隠れて見えなくなる。

小さな赤テープの目印があるので注意しながら下る。



それでもどうしても右に行ってしまいがちになるのを修正して下ると作業小屋跡に出る。

作業小屋跡から少し下ると作業道と交わり右に行く。

寒峰の標識がある。



右へのトラバース道は年々崩壊が進んでいるので注意深く進む。



ドンドン進むと、ユキワリイチゲの群生地に着く。

葉が沢山出ているが花は咲いていない。

まだ時期が早いのだろうか。

花のないトラバース道だが此処には少しスミレが咲いていた。



ミツマタの花が出てくると標高1000mの廃屋に着く。



廃屋から少し進むと真下には林道建設中。

しかし、登山道がプッツリ切られている。

登山道の先は10m位の絶壁となっている。

普通林道工事で登山道を切り崩す場合は階段などを付けるはずだが?



仕方がないので少し引き返して杉の斜面を滑り降りていく。

林道に降りる所は滑ると大変なので慎重に降りる。



それにしてもひどい工事だ。



これまでして林道を作らないといけないのか?



工期は今月末までだが、このまま放っておくのかな。

昨年大きく崩壊していた地点は大規模に補修工事がされていた。



朝前を走っていたマイクロが停まっていた。

女性がいたのでお話をすると松山のコンパスのツアーだそうだ。

コンパスはご夫婦で山岳ガイドの資格を取られて活発にツアーを催されている。

そのうちにツアーの皆さんも降りてきた。

と思ったが、このメンバーは徳島のカモシカさんのツアーグループだったようだ。



車道を降りていくとフキノトウが群生している。

14時4分駐車場到着



車道脇にはシロバナショウジョウバカマが群生

撮影しているとよく見かける緑のスペースギアが通り過ぎて行った。

やはりカモシカさんの車だったようだ。



フクジュソウも斜面に沢山咲いている。

下って行くと、平家や安徳天皇にまつわる数々の遺跡や伝説が遺る「栗枝渡集落(くりしど)」の集落

集落の真ん中に大岩があるのが何時も異様に感じる。



その向こうには落合の集落。

帰りは見ノ越経由で吉良のエドヒガンを見に寄るがまだ咲き始め。

しかし、道路脇の桜は満開。

素晴らしいしだれ桜も沢山咲いていた。

貞光からも満開の桜を楽しむことが出来た。

4時間も掛かって自宅に着く。

今日は最高のフクジュソウと眺望を楽しむことが出来た。

徳島市内の桜は今週末が満開かな?



歩行距離 10.1㎞

累計標高差 ±954m

22,050歩

行動時間 5時間50分


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