夏の里山 一の森 剣山 次郎笈   2013/07/10
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 夏山トレーニング 今年も大丈夫かな? -

夏のアルプス遠征の日が近づいてきた。

例年、遠征の前には剣山に登ってトレーニングをしている。

剣山は厳しい山ではないが、四国では第二の高山。

一の森と次郎笈を組み合わせると縦走のトレーニングになる。

私達は、炎天下に三山の周回を楽にこなせることをアルプスへの最低条件としている。

体調不良や加齢で三山縦走が無理になった時はアルプス遠征も止めなければと思っている。

剣山、一の森そして次郎笈の周回は、ラーメン・ライスに餃子を加えたランチみたいだ。

それぞれ単品では物足りない気もするが三品食べると結構満足することが出来る。

デザートに丸石や槍戸山を付けると満腹になる。

富士の池やホラ貝の滝から登って周回するとフルコースのディナーとなる。



7時43分見ノ越の駐車場出発

平日だというのに県外ナンバーの車が多い。

既に多くの人が出発しているようだ。

神社の階段脇にはヤマアジサイが涼しそうに咲いている。



天候は最高。

三嶺も綺麗に見えている。

気温は17度

今日も暑くなりそう。



登山口を出発すると直ぐにショウキランが数株咲いていた。

剣山にはショウキランが多く彼方此方に咲いている。



ヒメシャラがまだ咲き残っていた。

ノリウツギはまだ蕾



ヒグラシの大合唱を聞きながら登って行く。

まだ気温がそう上がっていないので気持ちが良い。



緑濃くなった登山道は風がなく段々汗が噴き出てくる。



誰にも会わないうちに西島神社に着いた。

剣山山頂も晴れているようだ。



西島駅に着くとバイカウツギが豪華な花を咲かせていた。

8時31分



三嶺を見ながら一休憩しているとリフトが試験運転を始めた。



刀掛けの松に向かうとオトギリソウが咲き始めていた。

オトギリソウが咲くと真夏のシーズンがやってきたと感じる。



トゲアザミが道脇に沢山咲いていて迂闊に足が触れるとチクリと痛い。

やはり誰も居ない刀掛けの松に着く。

8時52分



夏の日射しが容赦なく照りつけてくる。



ヒメフウロが先週よりかなり増えている。

今年は花が少ないので心配したが、少し安心。



クガイソウやトリアシショウマも少し咲き始めていた。



鶴の舞に寄るとシコクフウロが一輪咲いていた。

今年初めての出会い。

それにしても今年はフウロの咲くのが遅い。



行場の上の道を下っていく。

テキサスゲートを越すあたりからどうも雰囲気がおかしい。



なんとキレンゲショウマが鹿に食べ尽くされている。



それにしても見事なくらい貪欲に食べている。

鹿除けネットのどこかに穴が開いていたのかな?



テンニンソウが残っているだけ。

このあたり、今年はキレンゲショウマの花は駄目のようだ。

気になるので下の行場道を見に行く。



良かった。

下の道沿いのキレンゲショウマは無傷だ。



沢山の蕾が伸びて花を咲かせる時を待っている。



少し刀掛けの松に近い方に登ってみたが心配ないようだ。



また一の森に向かって引き返す。

ミゾホウズキやヒメフウロが沢山咲いている。



クルマムグラやカノコソウも咲き残っている。



小さな小さな花が咲き始めているがアカバナかな。

ヤマアジサイの花は優しい感じがして好きだ。



登山道脇にはバイカウツギが咲き誇っている。



穴吹川源流は今日もゴウゴウと流れ落ちている。

お花畑のカニコウモリはもうすぐ花が咲きそう。



オオヤマレンゲはもう終わっているかと思ったが、まだ蕾もあり一輪咲いていた。



此処まで誰にも会わずに一の森分岐に着いた。



一の森からご夫婦が降りてきた。

富士の池から登ってきたらしい。

この暑い時期に凄いなあ。

一の森ヒュッテに向かうと所々にシコクフウロが咲いている。



10時33分

一の森ヒュッテの広場で大休憩。

今日はお客さんがきているようで話し声が聞こえる。



三角点に向かうと赤とんぼが群舞している。

凄い数だ。



先週ピンクに咲いていた五葉松の花は終わっていた。



一の森頂上に向かうとツマグロヒョウモンの♂が飛んできて目の前に留まった。



少し雲が湧いてきた。

また昼から雷が鳴る豪雨になったら堪らない。

急いで剣山に向かう。



二ノ森への登山道ではオトギリソウが咲き始めギンリョウソウが少し咲き残っていた。



経塚森のアカカンバは昨年に引き続き今年も鹿の食害に遭い全滅状態。

ミヤマクマザサは新芽も出て青々としている。

何故鹿が笹を食べずに樹木の樹皮を食べるのか不思議だ。



ホソバシュロソウも今年は少ない。



ツマグロヒョウモンがトゲアザミで吸蜜中。

この状態になると人が近づいても知らん顔。

くるくる360度回りながら吸蜜を続けていた。

たねちゃんから裏面に銀色の斑紋がたくさんありウラギンヒョウモンだと教えて戴きました。

表に発香鱗(すじ状に3列ほど)が見えるので♂らしいです。

ごく普通のチョウらしいですが素人には難しいですね。



此処でもシコクフウロの花は少ない。

これから咲き始めるのだろうか。



11時39分頂上ヒュッテ着



ヒュッテの庭のキレンゲショウマも蕾が沢山出ている。

ホラ貝の音が響いている。

私達もお詣りをする。

ヒュッテによって新居さんと少し鹿害について話をする。

やはり本格的に駆除するしかないのだろうか。



11時54分

剣山頂上着。

しめ縄が新調されていた。



頂上には日本語がペラペラの外国人のファミリー。

食事はせずに、そのまま次郎笈に向かう。



炎天下の次郎笈への登りはキツイ。



途中剣山を振り返りながら水休憩。

今日は既に二人でペットボトルを4本飲み干している。



偽ピークに着くと風も出てきた。

少し生き返る。



12時51分 次郎笈頂上着。

日陰はないので照りつける日の下で昼食。

冷たいお茶を飲んでほっと一息。

男性一人とご夫婦が登ってきた。

皆さん、暑さにグロッキーの様子。



天気が急変しない内にと下山開始

コメツツジはもう殆ど散っていた



ナナカマドも花の終わり



トラバース道を西島に向かう。

マユミの花が満開



西島に向かう途中の水場で喉を潤す。

手で水を汲むと手が痛い程冷たい。

頭から被ると氷水を浴びて居るみたいだ。

極楽、極楽



今頃グミの花が満開。

先日の鍋床では真っ赤な実だったのに。

アサギマダラが沢山飛んできてバイカウツギで吸蜜している。



西島駅に近づくとバイカウツギのトンネルとなる。



こんな所にもシコクフウロがぽつんと咲いている



西島駅で少し休憩。

此処の水は先ほどのように冷たくないがそれでも顔を洗うと気持ちが良い。

西島から下るとブナの実がまだ落ちずに残っている。



コゴメウツギは花の終わり

ノリウツギは咲き始め



剱神社に15時6分着

気温は28度

標高1400mでこの気温なら平地は凄い暑さだったことだろう。

神社の階段横には今年もキツリフネが群生していた。



駐車場に帰るとまた車が増えていた。

剣山は県外の登山者に人気があるのだなあ。

歩行数 27,900歩

何とか猛暑の三山周回を無事終えることが出来た。

此でセルフチェックはOKかな。


里山倶楽部四国編 

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