夏の里山 剣山 一の森   2013/06/30
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 剣山 お花畑のオオヤマレンゲ -

昨年6月30日に剣山のオオヤマレンゲはまだ蕾だった。

しかし、今年はもう咲き始めているらしいとの噂。

最近、徳島では花の開花情報をネットにアップされる方が少なくなったので情報を得るのが大変。

天気予報は夕方から雨なので早く登って雨の前に下山することにする。



所が葛籠堂を越えたあたりからパラパラと雨が降ってきた。

屋根の下の駐車場は既に満車近い。

準備をして小雨の中を出発。

7時51分

剱神社の気温は15度。



カッパを着るのは嫌だがこの雨では仕方がない。

カッパの上下を着る。

早くも

降りてくるご夫婦が居た。

装備を見るとテント泊のようだが何処で泊まられたのかな?



ヒメシャラの花が咲いているが花が小さいのと雨で暗いのでうまく写せない。

しかも今日は雨は降らないと思って防水カメラを持ってきていない。



雪の時は良く滑る急な登山道の横にはヒコサンヒメシャラの大木があり花が咲いている。

雨の中で真上を見上げて花を見るのは大変。

カメラを上に向けるとレンズが濡れるので撮影は出来ない。



ご夫婦がヒメシャラの花を見ながら休憩中

小雨が降っているので木々の緑がとても綺麗だ。

ナナカマドはもう花が終わっている。



西島神社の所にはシロドウダンが咲いている。



ヤブウツギが丁度花の盛り。

他ではもうとっくに花が終わっているのに剣山は標高が高いため花の咲くのが遅い。



遊歩道分岐の先にショウキランが咲いていた。

ピンク色の花が新鮮でとても華やかだ。

ショウキランは咲いてしばらくすると黒く汚くなるのでこの様な新鮮な花に出会うと嬉しい。



8時39分西島駅着

駅舎の横にはマユミが沢山花を咲かせていた。



こんなに沢山花が咲くのに例年ピンクの実になるのが少ないのが不思議だ。



刀掛けの松に向かう登山道脇にはヤブウツギの赤い花が雨に濡れている。



刀掛けの松に付いたが誰も居ない。

剣山山頂は濃いガスに隠れて見えない。



ナナカマドの花は散っていたがナンゴクミネカエデの花がかろうじて咲き残っていた。



古木の根元の苔とヒメレンゲ

ヒメフウロを見るために下のテキサスゲートのある道を下る。



キレンゲショウマには驚く程沢山のつぼみが付いていた。

今年は今のところ鹿の食害から逃れることが出来たようだ。

ウワバミソウはもうすぐ花が開きそう。



バイケイソウが満開。

例年より可成り花が増えている。



ヒメフウロみっけ。

やはり可愛い花だ。

しかし、この一輪だけで何処を探しても他には咲いていない。

例年なら沢山のヒメフウロが咲いているはずなのに。



行場の岩場を探し回ったが咲いていない。

花期が終わったのか?

花の盛りの筈のカノコソウもイワガサも花期が終わって哀れな姿になっていた。

今年は花が早いのかもしれない。



山ガール3名と一の森の管理人さんがやってきた。

オオヤマレンゲが咲いているとのことなので大喜びで一の森方向に向かう。



源流の沢は滝のようにゴウゴウと流れ落ちていた。

カニコウモリの蕾が大きくなってもうすぐ咲きそうだ。



追分分岐ではカニコウモリが例年のように群生している。



ヒメシャラが一輪落花しているが咲いている花は見えない。



お花畑の先のオオヤマレンゲの群生地に来ると咲いていました。

10輪以上の花が見事に咲いています。

茶色くなっている花は殆ど無いので咲き始めたばかりのようだ。



ネットの直ぐ近くに咲いている花もあり暗くても何とか撮影できる。



雨に濡れたオオヤマレンゲの花は気高くまさに天女の花だ。

飽きる程眺めてもまだまだ見つめていたいが、来年また会えることを願ってお別れする。



一の森に向かうとギンリョウソウが咲いていた。



二ノ森分岐に来ると本降りとなってきた。

カメラはビニール袋と手ぬぐいでカバーをしながら撮影してきたが、もう限界。



一の森ヒュッテに10時28分着

ご夫婦が休憩されていた。

きこりん君がお出迎え。



管理人さんが到着されてヒュッテを開けるので休んでいってくださいと勧められる。

しかし今日は雨が強くなる前に帰りたいので、ありがたくお断りする。

ヒュッテの庭から三角点に登る。



五葉松に沢山のピンクの花芽が出ている。

丸いので雄花のようだが、花芽が多く出るのは樹勢が弱っている兆候だとも聞く。

盆栽のように摘むわけにも行かないし頑張ってと願うしかない。



一の森頂上で記念撮影だがガスで何も見えない。

スギゴケの雄器床が宝石のように綺麗だ。

数年前余り綺麗なので雨の中で撮影していて、買ったばかりのカメラに水が入り壊れてしまったことを思い出す。

タオルでカメラを拭き取り仕舞うが大丈夫かなあ?



二ノ森に向かう途中の苔の岩にはシコクバイカオウレンの実が沢山出来ている。

雨と風がきつくなり撮影を断念。

11時2分 剣山頂上ヒュッテ着



タカネバラが沢山咲いている。

今まで見た中で一番花付きが良い。

新居さんが丹精しているおかげかな。



此処でもキレンゲショウマは蕾



ヒュッテの中は超満員

新居さんが忙しそうに皆さんに挨拶している。

私達は何時もの半田ソーメン

新居さんがやってきてしばらく今年のキレンゲショウマなどの話をする。



小学生ぐらいの男の子がお茶碗を片付けたりしてお手伝い。

こんな小さなお孫さんがいたっけ。

広間ではウクレレを伴奏に女性達の合唱が始まった。

何曲かお聴きしてから出発。



頂上では強風が吹いてガスが流れて何も見えなくなる時もある。



次郎笈に向けて下山開始。

縦走の人達だろうか大きなザックを背負った人達が疲れたような様子で次々と登ってくる。

天候の悪い日の縦走は大変だなあ。



今日は次郎笈へ登るのは諦めてトラバース経由で下山



コマユミの実かな?



此処のベニドウダンは色が淡く花もとても小さい。

暗くてなかなかピントが合わない。



暗くて写しにくいが雨の日のベニドウダンもまた味がある。



此処でもイワガサの花期は終わっているが葉の水玉が綺麗だ。



バイカウツギはまだ蕾だが、蕾が綻び始めている。



西島に帰ってきたが誰も居ない三嶺方向はガスの中で何も見えない。



後はカメラを仕舞いひたすら降りる。

剱神社に着くと気温は17度

神社の庭ではシモツケが花の盛り



13時52分 駐車場着

まだ車が満車状態。

雨なのに次々と登山者がやってきたようだ。

今日は予想に反して終日雨だったが、花の盛りのオオヤマレンゲに出会うことが出来て大満足。

それにしてもヒメフウロが咲いていなかったのが心配だ。



里山倶楽部四国編 

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