冬の里山 大山 一本松越     2013/02/03
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観音道から一本松越え周回 



今日も家内に千羽海岸行きを拒否されて、大山に行く事になった。

昨年秋に行った時はコナラやクヌギの黄葉が綺麗だったし大山寺のカエデの紅葉や大銀杏の黄葉は見事だった。

しかしこの季節、花もあまり咲いていないだろうが、静かな里山歩きを楽しむ事が出来るかも。

8時50分 和泉寺から出発

まずは真言宗の古刹にお詣り。



和泉寺の下にはアウトドアショップ ジョインの車が停まっていた。

今日は観音道から大山へのツアーかな?



畑のあぜ道にはホトケノザやペンペン草が沢山咲いていた。



観音道の案内電話ボックスで手作りの巾着を戴く。



登山口まで来るともう暑くなりジャケットを脱ぐ。



参拝道にはマンリョウだろうか赤い実が印象的だった。



古い石垣が残っていて昔はこの辺まで生活域だった事を偲ばせる。

暗い樹林帯を登り切ると稜線に出る。

眼下に明るい田園地帯が広がっている。



コナラやクヌギは葉を落としていて寂しいが明るい登山道を歩くのは気持ちが良い。



テーブルや椅子が設置されていた。

見晴らしが良いので此処で休憩するのも気持ちが良いだろう。



観音様を見ながら登って行くのも楽しい。

それぞれの観音様には保存会の人達が楽しい名前を付けている。



シダの茂る静かな道を進むと子育て地蔵に着く。

地蔵様を拝む前にさざれ石を撫でてやると願いが叶うらしい。



観音道の看板からは緩やかな下りとなり農園の作業道に出る。



作業道を進むと立派な車道に出る。

今は全く使用されていないようだが、昔パイロット農園の開拓の為につくられたのだろう。



道の両側には柿か桃か解らないが昔栽培されていた跡が沢山残っている。

何故か切ない

看板から車道を離れて右に入っていく



右側が切れ落ちた狭いトラバース道が続く。



綺麗な休憩所を過ぎると右側がざれた所にお助け観音

滑落を助けるらしい



傾斜が緩くて広い気持ちの良い道を登ると6番導き地蔵



賑やかに登られている一行に追いついた。

ジョインのメンバーさん達だった。

ホームページ見ていますよとお声掛け戴く。

ありがとうございます。

ジョインは、先日も雪の西穂高にチャレンジするなど精鋭メンバーのそろった団体だ。

今日はのんびりさと山歩きを楽しまれているのかな。



1番の如意輪観音を何時もなら左へと曲がり大山山頂に向かうのだが、今日は直進して下り大山寺に向かう。



少し下っていくと大山寺に着く

10時38分

大銀杏はすっかり葉を落として冬のたたずまい。



大山寺にお詣り

先週は力餅で賑わった事だろう



奉納された額をみるとこの辺は昔から畜産が盛んだったようだ。



この赤い三宝で大きな餅を運ぶようだ。



ベンチに座ってしばし休憩

以前は野良犬が多かったがどこかへ行ってしまったのかいない。



境内の樹には黄緑の新鮮なヤドリギが付いていた

山頂へは車道を上っていく



この車道がまたきつい

こんなに長かったのかと思いながら黙々と登る。



嫌になる頃黑岩大権現の入り口に着く。

11時11分

ジョインの皆さんが観音道からの急坂を登ってこられた。



黑岩大権現への階段を登って行く



黑岩大権現の戸は閉まっていたが鍵は掛かっておらず開けて参拝する。

役行者にもお詣り



大権現の横から山頂に向かうと山頂手前は大きく伐採されていた。

防火帯をつくっているのかな



電波塔の周辺も綺麗になっている。

マユミの木も伐採されているが、また芽を出すかな?

11時24分大山山頂着

一等三角点「大山」691.3m



全国で48カ所設置された天測点

天測点とは天文測量を実施するために設けられた基準点です。

昔は測量機器が大きく重かったのでこのような頑丈な天測点を設置しその上に測定機器をおいて測量しました。

天文測量を実施した目的は、三角測量で求められた位置座標を規正するためでした。

昭和29年から5年間、天測点を利用した天文測量が一等三角点のすぐそばで実施されています。

全国48箇所で設置・観測がなされましたが、その後は機器の軽量化により天測点を設置することはなくなりました


四国には他に五在所ノ峰の頂上に設置されている。

ジョインのメンバーも到着されて興味深く見ておられた。



皆さんが一等三角点を見ている間に私達は出発。

今日は一本松越えに向かう予定なので先を急ぐ。



単独の男性が靴のひもを結び直していた。

川股ダムから鉢伏山経由で大山越から急坂を登ってこられたらしい。

これからまた来た道を引き返すと言っておられた。



前回通った快適な道を下っていく。

前回この先の急坂で難儀した。

急坂手前の「登山道」の標識の先で左へと曲がるとすぐにドコモの鉄塔に着く。

11時52分



ドコモの鉄塔のコンクリートに腰掛けて昼食

今日は少し寒いのでスープ春雨ラー油味

そぼろ弁当も食べて腹一杯

車道を下りていくと樹間に引田港が見えた。



車道は緩やかで時間が掛かるかと思ったが直ぐに大山越に着いた

12時31分

標高 507m



前回は此処からこの舗装路を進んだ。

今日は一本松越えに向かって左の斜面を上がる。

此処からそのまま東へと向かうと直接川股ダムに向かう事が出来るが私達は南東へと進む。



平坦な道かと思ったが、結構登りがある。

何回かアップダウンしたピークに、四等三角点「畑」537.1mがある。



三角点からは緩やかな下りとなる。

ご夫婦が登ってこられた。

川股ダムからこられたようで大山越まで行って引き返すそうだ。



突然広い所に到着した。

此処が一本松越だろうか

13時17分

色々な標識が残っているが、峠の名前は無い。

此処から北へ行くと川股ダム

東へと行くと鉢伏山

私達は南へと下る。



此処でこれからの下山路で悩む

予定では途中から右に曲がって猪野谷滝から野外センター経由で先日通った大山寺からの道に出て帰るつもりだった。

しかし、野外センターまでも1時間15分掛かるそうだ。

アップダウンも多いと言うし、このまま四国の道を下りようかな?



地蔵尊からは緩やかな下り。



元気の無い竹林を過ぎると野外センターへの分岐に着いた。

13時32分。



此処から野外センターまで1時間らしい。

しかし、道が荒れているらしいし、もっと時間が掛かるかもしれない。

やはり後の車道歩きが長くなるが四国の道を下りる事にする。



13時38分

第一展望地着

やはり野外センターへの道は一部崩壊しているらしい。



ベンチが二つ設置されておりコーヒーブレイクを楽しむ

四国の道独特の疑似木の道を下る。

途中で大谷へと右に曲がる予定だったが、分岐に気がつかなかった。

GPSで確認するとすでに通り過ぎている?

困ったなあ。

しかし引き返す気も無くそのまま進む



荒れた竹林を進むと山神社への分岐に着く

四国の道は此処から山神社に向かう。

山神社は大日寺への参道の途中にある神社だ。

興味があるが、山神社に行くとますます車道歩きが遠くなるのでそのまま下る。



やがて人家が見えてきて池に着く

高速道路手前で足の裏が痛くなってきたので休憩。

これからの車道歩きに備えて靴下を脱いで足の蒸れを乾かす。

足が蒸れていると車道歩きでまめが出来る。

本当は靴下を履き替えると良いのだが、今日は持ってきていない。

コーヒーを飲んでゆっくりしていると足が冷えてきた。



高速道路手前には大きな墓地がある。

黒谷寺の墓地かな?

14時28分

六地蔵にお詣りして高速道路側道を進む



この側道がまたきついアップダウンがある

途中にムラサキケマンの大群落がある。

斜面一面に咲いている。

まだ2月なのに狂い咲きかな?

調べるとムラサキケマンでは無くて2月頃から咲くカラクサケマンでした。



嫌になるアップダウンの道を黙々と進む。



本来下りてくる予定の大谷に来る。

何で分岐が解らなかったのか不思議。

高速道路の上の橋を渡る。



橋を渡ると直ぐに立派な車道が走っているが、その方向には進まずに細い旧道を高速道路の下に巻いていく。

また高速道路の右の側道となり上板SAの横を通過する。



また高速道路を潜り左の側道を進むと大山寺への車道に着く。

前回は大山寺から此処へ下りてきた。

また側道を上り右へと巻いていくと畑にホトケノザが一面に咲いていた。

こんなに見事に咲いているのを見るのは初めて。



後は足を引きずりながら和泉寺へ

15時58分到着

7時間程の山歩き

歩数計は3万5千歩程だった。

最後の1時間半の車道歩きに疲れてしまった。

帰りに節分の海苔巻きを買って帰宅。

風呂に入ってのビールが美味しかった。



累計標高差 ±1120m

歩行距離 17.2㎞

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