春の里山 竜王山   2013/04/05
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-  横畑 竜王山 三頭越え -

今日は良い天気

明日からは春の嵐になるというので、春の花を探しに竜王山に出かける。



今日は久しぶりに杉王神社から寒風峠経由で竜王山に向かうことにする。・



樹齢800年以上と言われる大杉は立派だ。

7時47分出発

標高 511m

このルートを歩くのは10年ぶりくらい。

昔、高松に住んでいた頃は何回か歩いたことがある。



直ぐに標識に従い山道に入る。



ミツバツツジが咲き始めていて華やかだ



古い石仏が多い



江戸末期から明治に掛けてはこの旧道を通る人が多かったことが偲ばれる。



スミレも多い

タチツボスミレとマルバスミレだろうか?



直ぐに旧の車道に出る。



山吹やモミジイチゴの花が咲いている



尺善の墓

横畑から金毘羅街道への道が難所だったため3年かけて明神川の右岸から久保谷までの道を開削した人らしい。
右の半分壊れているのが当時のお墓。

左は新しいお墓。




畑仕事の人達に挨拶しながら車道を上っていく

桜がみごとに満開だ

ムラサキケマンなどが沢山咲いている。

横畑地区は平家落人の里。

平国盛ら数十騎が、阿波の祖谷へ落ち延びる途中、平寿盛の一族数人が住み着いたという。

地元の人から「おこんどさん」と呼ばれている平寿盛の墓や孫の墓が残っているらしい。

横畑という地名は、平家の軍旗を横に倒して農民になったから「横旗」すなわち横畑になったといわれてい.る。

畑の中には多くの祠が残っている。

祠のある所には昔何かの屋敷があったのかもしれない。



ノジスミレが沢山咲いている。

古いお墓や石仏が集められて祀られている。



右は寒風越え、左は竜王峠(車道経由で行くと旧道がある。)

右に下り気味に寒風越えに向かう。

車道で鳥居と社が分断されているが立派な三条神社がある。

祭神は市杵嶋姫命、田心姫命、多岐津比賣神命で、これは平家の守護神である宮島の厳島神社の祭神と同じだ。

鳥居もかっては厳島神社と同じ朱塗りの両部鳥居(枠指(わくざし)鳥居)だったそうだ。

畑仕事のおじいちゃんおばあちゃんが沢山いて挨拶して進む。

すごい傾斜地の畑で働くのは大変だなと何時も思う。



車道から標識に従って登山道に入っていく



山仕事のご夫婦に挨拶して進む。

綺麗な整備された道を行く



橋を渡ると岩が多くなる。



痛んだ石段を登ると道がなくなる。

登山道のプレートは残っているが道は完全に消えている。

土砂崩れがあったようだ。



何処に進んで良いか解らないので見渡すと上に壊れた標識がありよじ登る。

右の登山道らしき踏み後を進む。

その後も滑りやすい斜面を気をつけて進む。



くっきりとした道に出ると祠がある。

タムシバが綺麗だ。



何カ所か倒木などで道を外れるが後は快適な道。



下り気味の道を進み最後に少し登る。



峠手前の地蔵尊は江戸時代末期(天保10年)に横畑の人が設立したもの。

9時27分寒風峠着。



一休みして竜王山に向かう。

アベマキ(コルクの木)を見ながら進む



長い坂を登り切ると三角点

1012.9m

此処には昔、物見櫓があり、横畑には、見張りの人が住んでいた「キビジリ屋敷」という屋敷跡が残っていると言う?

今ではその面影は見当たらない。



竜王峠から一山越えると電波塔に出る。



急坂を下りるとシハイスミレが咲き乱れている。



車道に出て急坂を登り切ると阿波竜王山に着く。

10時30分



霞んではいるが展望台からは剣山などが見える。

早いけれど昼食にする。

気温が上がって眠くなるような気分。



ノンビリしてから下山開始

車道に向かうとスミレが一面に咲き乱れている。

シハイスミレとアオイスミレかな?



白花のシハイスミレ?とタチツボスミレ



あれっ!こんな所にケスハマソウ?か゜群生している。



斜面一杯に咲いている。

竜王山でケスハマソウに出会うのは初めて。



アオイスミレがまだ群生している。



しばらく行くとまたケスハマソウの群生地があった。



ホウジロが飛び回っている。

忙しく鳴いているが、「一筆啓上仕候」とは聞こえない。

11時44分 竜王峠に戻ってきた。



三角点に登り返し急坂を下って寒風峠で休憩。



いくつかのアップダウンを越えて行く



コルクの木が多い。

触ってみるとやはりコルクのような感触

最後のピークを越えて下って行く。



クロモジが綺麗だ。



三頭越え 13時2分



しばらく休んで久保谷に向かう

アワコバイモはまだ元気。



イチリンソウはまだ蕾。

ニリンソウが咲き始めている。



ユキワリイチゲはまだ沢山咲いているがそろそろ終盤かな。



ヒナスミレとヒトリシズカ

ヒナスミレやヒトリシズカはなかなか会えない花なので嬉しい。



下って行くとユキワリイチゲやニリンソウが咲き乱れている。



ニリンソウのピンクの花弁が可愛い。



今は咲き始めたばかりだがもう少しすると一面にニリンソウが咲き乱れることだろう。



走りどころが咲き始めているがチャルメルソウはまだ蕾



イチリンソウは沢一面に生えていて蕾が沢山出来ているが咲くのはもう少し先か?

それにしてもこの沢山のイチリンソウが一度に咲くと見事だろうなあ。

ヨゴレネコノメは沢山咲いている。



ヤマルリソウも群生

ケクロモジは花が盛りを過ぎて葉が開きそう



?とルリタテハ



久保谷の登山口に着く。

14時49分



車道を杉王神社に向かう。



車道脇の斜面にはスミレやヤマルリソウそしてヒメオドリコソウなどが沢山咲いている。



ワサビ田があったのかワサビの花が沢山咲いてツンとした香りが漂っている。

15時24分杉王神社着



歩行距離 15.93㎞

累計標高差 ±1,140m

30,120歩


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