夏の里山 高丸山   2013/06/22
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 高丸山 初夏の樹木の花 -

髙丸山に前回登った時「ヤハズアジサイ」が沢山生えていることを知った。

どんな花が咲くのか見てみたい。

もしかしたら他の樹木の花も咲いているかもしれない。



8時43分駐車場出発

アサギマダラがヒラヒラ飛んで出迎えてくれた。

それにしても人なつこい蝶で顔の周りなどに群れて飛ぶので心無い人に捕らわれないかと心配してしまう。



登山口にある5裂した葉はアオギリだろうか。



残念!

ヤハズアジサイはまだ蕾だ。



ヒメシャラに花が咲いている。

樹高が高い上にヒコサンヒメシャラと比べて花が小さいので最大ズームでもくっきりとは写せない。



ツルアジサイが沢山木々に絡みついて咲いている。



この花はヤマアジサイかな。



ツチアケビはまだ蕾だ。

来月初めくらいには花を咲かすことだろう。



花がない中でツルアジサイだけが沢山花を咲かせている。



天照神社からトラバース道を上り頂上に向かう。



登山道脇にはヤマツツジが丁度見頃。



見晴台に着く。

周りにはオレンジ色のヤマツツジが満開だが、一本ブナが見える方向は無残に切り払われて花がない。

アセビだけではなくてツツジなどもみんな切り倒して放置してある。

見晴らしを良くしたい気持ちはわかるが、このあたりは保全地域なので樹木の伐採は禁止されている。



ヤマツツジはオンツツジに似て鮮やかなオレンジ色の花を咲かすがシベが5本。

葉は互生で他のオンツツジやミツバツツジ等の葉が輪生するのと異なる。

また、他のツツジと比べて花期が遅くオンツツジやアケボノツツジが咲き終わって寂しくなった頃に咲く。



西三子山方向は少し霞んでいる。

リョウブの花が咲き始めている。



雪の髙丸山を歩くと葉を落とした白い肌の樹木がよく目立つ。

もうすでに枯れてしまったように見える木だが春になると葉が芽生えてきていた。

その木に白い花が沢山咲いている。

なんとタンナサワフタギの花に似ている。



葉も丸くてタンナサワフタギに間違いないようだ。

とすれば先日樫戸丸で見た樹木はタンナサワフタギではなくてサワフタギなのだろうか?



樫戸丸の黒くてゴツゴツした樹皮のサワフタギ?

どなたか秋の実を見た方は教えてください。

青いサファイア色の実ならサワフタギ。

黒い実ならタンナサワフタギのようです。



頂上近くになるとヤマツツジはまだ蕾が多い。

ブナの実も沢山出来ている。



頂上直下にはベニドウダンが群生していた。



少し色の濃いベニドウダンも咲いている。



タンナサワフタギと西三子山



剣山には沢山のベニドウダンやシロドウダンが咲いていて毎年楽しみにしているが髙丸山にも咲くことを初めて知った。



山頂の入り口にはトゲアザミが咲き始めている。



10時丁度頂上着

小さなショウマが沢山咲いているが、シコクトリアシショウマかな?



ひらひらと舞ってきて写してよとポーズをとるのはツマグロヒョウモンの雄のようだ。

ヤブウツギがやっと咲き始めている。



先日満開だったカマツカはすっかり花が散っている。

その向こうに雲早山



すこし雲早山縦走路に行ってみる。

此処でも白い幹の木に白い花が咲いている。



やっぱりタンナサワフタギみたいだ。



高城山が霞んで見える。

ブナの実が少し色付いている。



もう一度髙丸山頂上に帰り記念撮影。

モンキチョウがアザミで吸蜜中。



タンナサワフタギの蕾は可愛い。



ナツツバキに蕾が出来ていた。

咲いていればヒコサンヒメシャラより更に大輪の花を見ることが出来るのだが残念。



ナツツバキの蕾とテントウムシ



昼食にはまだ早いので下山開始

足下にブナの実が沢山落ちている。



旗立山に向かうとヒオウギの葉が大きくなっていた。

ヤマツツジの花も多い。



やはりブナの実が沢山落ちている。

ブナの実は秋に成熟して落ちる前に可成り多くがブナヒメシンクイ等の食害により落ちてしまう。

右の写真の上のブナの実は堅くて開けることは出来ないが、2ミリ程の穴が開いている。

多分この穴からブナヒメシンクイ等が入り込んだのだろう。

出来るだけ多くの実が無事に成熟して秋にはドングリとなって欲しい。



車道に出るとシロニガナが咲いている。

東屋で昼食。

今日は土曜日なのに誰にも会わないなあ。



アキアカネが早くも山にやってきている。

秋になって涼しくなるまで山で過ごすのだろう。

不明の花。



急な階段を上がり旗立山頂上着



此処でもヒメシャラが高い所に咲いていた。



ナツツバキは鹿に皮を囓られた所為か蕾もなかった。

車道に出る手前に凄いエゴノキの大木があり花が見頃だった。



こんなに見事なエゴノキを見たのは初めて。



炭の道への分岐にはヤマツツジが満開。

此処にはミツバツツジも沢山咲くのだが土壌がツツジに向いているのかな/



見事なヤマツツジにしばらく見とれていた。



赤石丸頂上で小休止して直ぐに引き返す。

車道脇にはツルアジサイが見事に咲いている。



アオダモの実やサンショウの実が出来ていた。



シロモジと?(ミヤマザクラ?)の実



バライチゴの花とネジキの花



シロヤシオの葉



イヌシデとミズメの木はなかなか覚えることが出来ない。



林道に出ると大きなトンボが横切って道に留まった。

サナエトンボ科キイロサナエかヤマサナエと思ったが、よく見るとオナガサナエのような気もして来た。

トンボやチョウは難しい。

結果、正中線③に沿った細い黄色の条線がある事や②の形状や黄色の模様からミヤマサナエと言うことにしておこう。

ミヤマサナエは、幼虫のときには川の下流で過ごし,羽化して成虫になると移動して山の尾根や山頂付近で生活するようにな.る。

そして,成熟するとまた下の川に戻ってくる。

成虫はオス・メスともに腹部第7~9節が広がり、第7節まで正中線に沿った細い黄色の条線がある。



ツマグロヒョウモンの雌が近寄ってきた。

この個体はオレンジの部分がハート型だ。



ウラギンスジヒョウモンのようだが?

少し雰囲気が違う?

オレンジ色の鮮やかさがやや少なくてモサッとした感じがする。

後で調べようかな。

たねちゃんさんからミドリヒョウモンとお教え戴きました。

何時もありがとうございます。

ミドリヒョウモンの後翅裏側は黄緑色で、外縁と中央に白い縦帯がある。



空木やコバノガマズミの花を見ながら駐車場に帰る。



14時18分 駐車場に帰ると随分と車が増えていた。

今日の頂上は賑やかだったようだ。

帰りに上勝町役場の手前でタケちゃんと出会った。

重いカメラバックを担いで山犬嶽まで行っていたらしい。

汗びっしょりだった。

月ヶ谷温泉に寄ろうかと思ったが早く帰ってシャワーの後のビールが飲みたいのでそのまま帰宅。

今日は目当てのヤハズアジサイには少し早かったがエゴノキなどの花に出会えて良かった。

7月になればまた色々の花が咲くことだろう。




里山倶楽部四国編 

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