夏の里山 高丸山   2013/06/29
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 雨の合間の静かな高丸山 -

例年6月の終わりから7月の初めはアルプスの足慣らしのために剣山に出かけている。

一の森や次郎笈を組み合わせた縦走を何回か繰り返して、高山の縦走の為に備えている。

今日も剣山に出かける予定だったが、朝4時過ぎに起きると予想外の大雨。

もう一度寝て7時頃に起きると雨は止んでいた。

しかし、この時間では剣山に行くのは遅い。

近くの山歩きに変更して高丸山に行くことにする。



近くと言っても登山口までは2時間近く掛かる。

9時過ぎに登山口駐車場に着く。

上勝町の車と軽トラが停まっているが登山ではなさそう。

9時12分アサギマダラに見送られて出発。



先週、何の葉か気になっていた木をじっくりと観察する。

葉の付いているあたりの樹皮はなめらかだが下の方を見るとトゲが出ている。

この木はアオギリではなくてハリギリのようだ。

秋に落葉しているハリギリの葉は大きくて切れ込みの形が少し違うような気がするが変化するのかもしれない。



シロモジに実が出来ている。

もう少しすると真っ白になってはじけることだろう。

テンナンショウがまだ元気に咲いている。



楽しみにしていたヤハズアジサイはまだ蕾



ヒメシャラに沢山花が咲いているが小さい花なのではっきりとは見えない。




ヤマアジサイが沢山咲き始めていた。

高丸山のヤマアジサイは色が淡くて優しい感じがする。



フタリシズカの花が終わって実になりかけている。

フタリシズカはガラス玉のような光沢のある小さな実を沢山付ける。

しかし此処のフタリシズカは花が散った後にまた小さな葉が出てそこからまた小さな花穂が出ている。

何だろうか?



水場を過ぎてツチアケビを見に行く。

花が咲いているかと楽しみにしていたが、なんと言うことツチアケビが消えてしまっている。

あんなに沢山生えていたのに影も形もない。

ラン科と言ってもあんな奇妙な植物を盗掘する人も居ないだろう。

また腐生植物でナラタケの菌と共生するので持って帰っても他の場所では育たない。

実がなっていれば食用とする人も居るようだが?

調べるとツチアケビは鹿が好んで食べるようだ。

周りに鹿の糞が沢山有ったので鹿が食べたのかもしれない。

それにしてもまた花を見ることが出来なかった残念。



足下にヒメシャラにしては少し大きな花が落ちている。

ピンクの紅斑が少し見える。

ヒコサンヒメシャラの花だ。



見上げると沢山花が咲いている。

ヒコサンヒメシャラの花はヒメシャラに比べて大きいので高い所に咲いていてもよく見える。

やはり少し紅斑がある。



まだ蕾も沢山有るのでしばらく楽しむことが出来そうだ。



西照神社からトラバースを登り三ッ尾の峠からの道と交わる。



ヒメシャラの木が沢山有り花が咲いているがとても小さい。

蕾も沢山有るがヒコサンヒメシャラの蕾と比べると半分くらいでとても小さい。



展望所ではまだヤマツツジが満開で濃い朱色の花が目に痛い程鮮やかだ。



まだ蕾が多い木もある。

コマユミの花かな?



ネジキやコバノガマズミの花がまだ元気に咲いている。



シコクトリアシショウマとニガナ



リョウブの花の蕾とコツクバネウツギの実



クマシデの果穂は松かさのようで面白い。

秋になって熟すと茶色になる。



頂上に近づくとヤマツツジが綺麗だ。



ベニドウダンツツジもまだ元気に咲いている。



ベニドウダンツツジの幹も鹿に囓られている

先週満開だったタンナサワフタギは殆ど散っている。



見慣れない野鳥がベニドウダンツツジの間を飛び回って囀っている。



誰も居ない頂上に着く

ヒオドシチョウが石に留まって休んでいる。

近づくと飛び去って帰ってこなかった。



このチョウはミドリヒョウモンかな?



雲早山はガスの中



アキアカネが飛び回っている。



しばらく休んで下山開始

ナツツバキはまだ固い蕾



旗立てへ向かう尾根に沢山有るヒメシャラは花が咲いていない。



落ちているブナの実が多くなっている。

秋にどれだけの実が熟してドングリになることだろうか。



ニガイチゴの実が熟れている

旗立てに向かう急斜面の上には沢山のネジキの花が咲いていた。



旗立山の尾根は静かでいつ来ても気持ちが良い。



そのまま赤石丸に向かう。

赤岩の苔が昨夜の雨で初々しい。



エゴノキの大木の下は白い絨毯のよう。

エゴノキの花は普通はぽつんぽつんと落ちているが、この様に沢山の花が落ちているのは初めて。

見上げるとまだ花がビッシリ咲いている。



クマシデの果穂が少し色が変わっている。

熟し始めているのかな?



クマシデの樹皮と葉

葉は細く、葉脈が細かくてはっきりしていることが特徴。



赤石丸で切り株に座り休憩。



シロモジの実とシコクトリアシショウマ



ウリハダカエデの実がビックリする程多く垂れ下がっている。



先週も見たミヤマサナエが飛んできて目の前に留まった。



次に飛んできたこのトンボは?



また旗立分岐まで帰り、ブナの広場で休憩。



ユックリとして駐車場まで帰ると朝と同じ状態。

今日は朝天気が悪かったので登山者が来なかったようだ。

月ヶ谷温泉で汗を流して帰宅。

来月はいよいよアルプスだ。

まだどの山に行くかも決めていないが楽しみだ。



里山倶楽部四国編 

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