春の里山 高城山 南高城山   2013/05/22
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ブナの赤ちゃんを探しに

今日も良い天気の予報

ネット情報で南高城山のシロヤシオが咲き始めているとの事。

シロヤシオは、高丸山~雲早山縦走路で先日堪能したばかりだが、更に素晴らしいとの情報もある。

昨年はもう一つだったが今年は期待できるかも?



8時丁度ファガスの森到着。

帰りに鹿カレーを食べて帰ろうと思っていたが今日は休みのようだ。

いつ来ても綺麗に掃除されているトイレをお借りする。



広場ではライダーが二人テント泊していた。

大阪から実家の大豊まで帰る途中だが、此処で二泊してスーパー林道を堪能してから帰るそうだ。

登山口に向かうと今頃ドウダンツツジが白い清楚な花を咲かせていた。



ホウチャクソウも満開

高城山に向けて登って行く。



ブナの根元には散ったブナの花が一杯落ちている。



ブナやヒメシャラの新緑が素晴らしい。



尾根にはシャクナゲがピンクの花を咲かせている。



一旦林道に出る。

車が停まって女性が二人降りてきた。

「幻のツツジの咲いている所を知りませんか?」

シロヤシオですかと聞くとソウだという。

10年前に来た事があるが咲いている所が解らないという。

四国のへそを過ぎて高城山の登山口の反対に南高城山の登山口があるのでそこから登ってくださいと教える。

喜んで車に乗って去って行った。



高城山は国有林のようだ。

樹木を傷つけたり草木や石をとる事を禁止している。

ツクバネソウが沢山咲いている。



ブナから緑の光のシャワーが降り注ぐ



急坂を登っていくとシャクナゲが一際目を引く。



ブナの木の根元にはブナの赤ちゃんが芽吹いている。



ブナの葉は、葉の縁が葉脈の先で凹んでいる。

ナラなどはよく似た葉だが、葉の縁が葉脈の先で突き出している。



カエデなども沢山芽を出している。



右側が崩壊している細尾根に来る。

向こうに風の広場と樫戸丸



この細尾根には例年白いシャクナゲが咲く。

今年もピンク色が薄くてシロバナのように見えるシャクナゲが綺麗に咲いていた。



ブナの実生(双葉)を探しながら登って行く

この双葉はブナとは違うようだ。



カエデの双葉から芽が出ているのは沢山有るがブナの双葉は見つからない。



一生懸命探したがやはり見つからなかった。

ブナの新芽は沢山出ているのに双葉は消えてしまっている。



ツクバネソウが益々多くなる。

ユキザサはまた蕾



色々な新芽が顔を出している。



果たしてどんな樹になるのやら。

左はカジカエデかな?



頂上に近づくとピンクの筋の入ったコミヤマカタバミやワチガイソウが沢山咲くようになる。



オオカメノキが群生していて花の盛り。



小さいテンナンショウとワチガイソウの群生



頂上手前にはブナと楓が群生している。



ハウチワカエデだろうか?大木が多く赤い花を沢山咲かせている。



9時48分 高城山山頂着

遠くに一の森や剣山が霞んで見える。



頂上のブナ



黄緑の花が咲いている。

葉が5裂しているがイタヤカエデだろうか。



葉が11裂している。

此もハウチワカエデだろうか?

誰か詳しい人教えてください。




今日は気温が上がっている。

冷たいドリンクで休憩。

下山は南尾根に向かう。

南尾根は家内のお気に入りの場所。



ブナに花が沢山咲いている。

今年の秋には沢山実がなる事だろう。



ブナハアカゲタマフシの虫こぶが出来ている。

最初見た時は綺麗な花だと思った。

ブナの樹下にはミヤマハコベが群生している。



カエデの花の咲き始め



マユミの木には蕾が出始めている。



バイケイソウの葉が沢山出ている。



カエデの群生と渋いスタイルのブナ



カエデの林の中を下って行く。



一際立派なカエデはウリハダカエデだろう。

薄緑の花が咲いている。



芝生の広場を下って行く

変わったスタイルのブナ



鉄塔に向かって降りていく

向こうは樫戸丸



鉄塔からはザレタ道だったが、四国電力が整備したのか土砂が除けられて綺麗になっていた。



スーパー林道に降りてきた。

今年もボタンザクラが満開だった。



林道脇にはピンクのコミヤマカタバミやジシバリが群生している。



アメダスに向かってスーパー林道を歩くが登りでしかも暑くて大変。

水筋にはヒメレンゲが咲いている。



やっと南高城山登山口にたどり着いた。

11時17分。

日陰で一休み。



南高城山に向かうと頂上手前のシロヤシオはまだ蕾が多い。



尾根に出るとシロヤシオの大木が咲き始めている。

3人程花を見ながら食事をされていた。



裸地を過ぎて下って行くとピンク色の花を付けるシロヤシオもまだ蕾が多い。

大岩のあたりに下ると咲いているかなと進むと尾根が行き止まりとなる。

この先は絶壁。



シロヤシオも少ししか咲いていない。

尾根を間違えたようだ。

踏ん張って登り返す。

東へと回り込むとピンクのテープがあった。



ドンドン下って行くと岩場に着いたがシロヤシオは咲いていない。

更に岩の右から下って行く。



また岩が出てくるがテープは岩を左へと巻いて下に付いている。

?と思いながら急坂を下る。



テープの先はシャクナゲの岩となる。

シャクナゲは綺麗だがシロヤシオは無い。

右の尾根かなと思い登り返すが、どうもおかしい。

諦めて引き返す事にする。



先ほど左に巻いた岩に向かうとシロヤシオのねじれた幹が沢山見える。



しかし、シロヤシオは盛りを過ぎているのか?咲いている花は少ない。

アケボノツツジもわずかに残っているだけ。



岩の北斜面を見るとシロヤシオが咲いている。

大岩に座って昼食。

涼しい風が吹いて気持ちが良い。

シロヤシオの花はちょっと期待はずれだったが、静かな時間を過ごす事が出来て大満足。



立派なシロヤシオの樹が沢山有る。

花が満開だとさぞ素晴らしい事だっただろう。



引き返して登って行くと<花が満開の木もあった。



やはりシロヤシオの花は清楚で良いなあ。



エッチラ登って行くと、天気が良くて暖かいので花がだいぶ咲いてきた。



ほんのりピンクの花も綺麗に開いた。



まだ蕾も多いのでこれからしばらく楽しむ事が出来るだろう。



南高城山から下って行くと、ご夫妻が花を見ながら降りて行っている。

登山口で振り返って挨拶を戴く。

なんと、今年西三子山でお会いしたご夫婦だった。

私のホームページをよく見て戴いているようだ。

ありがとうございます。



ご夫妻とお別れして、林道をてくてくと歩いて行く。

今日は平日なので誰も通らない。



ヤマシャクヤクの群生地を覗くと沢山花を咲かせている。

今年は当たり年なのか凄い群生だ。



斜面に白い花が沢山咲いている。

ウツギかと思ったがどうも違うようだ?

ヒメウツギかな?



沢山咲いているこの花はサワフタギかと思ったが葉が違う気がする。



低木ばかりかと思っていたら、大木もあった。

樹皮は桜のように横縞が入っている。



調べてみるとミヤマザクラのようだ。

5月も遅くにこんなに綺麗な花を咲かせる桜がある事を初めて知った。

それにしても見事な桜だ。



15時8分 ファガスの森に帰ってきた。

カンヒザクラの花が少し咲き残っていた。



帰りの林道でヤマゴボウの花に出会った。

神山に近づくとミズキやヤマボウシの花が沢山咲いていた。

今日は、シロヤシオの花はもう一つだったがそれでも十分に楽しむ事が出来た。

南高城山の頂上付近のシロヤシオは週末あたりには見頃となるだろう。

ブナの双葉を見つける事が出来なかったのは残念だった。



今日のトレースも最後におかしくなっている変だなあ。

歩行距離 12.5㎞

累計標高差 ±852m

歩行数 24,300歩




里山倶楽部四国編 

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