夏の里山 山犬嶽   2013/06/16
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 雨上がりの苔の庭園は最高でした。 -

昨日は昼から大雨だった。

雨不足が長く続いていたので、樹木等は大喜びしたことだろう。

雨が降ったら出かけようと思っていた山犬嶽に行くことにした。

せっかくだから上勝町の役場から出発して久保の大杉も見てみたい。



上勝町役場の駐車場を8時8分出発。

まずは対岸の道路に渡るのだが吊り橋が見えない。

一旦引き返すように下りガソリンスタンドの叔父さんに道を聞く。

役場の上側に吊り橋があるようだ。

また引き返して登って行くと石段があり赤い吊り橋があった。



吊り橋を渡ると眼下には旭川が流れている。



対岸に渡り少し右に歩くと大きな看板があった。

よく見て地形を頭に入れておく。

地図はクリックすると大きくなります。



野尻方向へと向かう。


この螺旋階段からも上ってくることが出来る様だ。



ムササビの巣があるようだ。



夫婦滝がある。

階段を下りていくと直ぐ側まで行くことが出来る様だが今日はパス。



滝の横にはユキノシタの凄い群生。

ホタルブクロが咲き始めていた。



クサイチゴに真っ赤な実

ヒメジョオンが沢山咲き始めている。



不動明王と稲荷神社が並んで建っている。



沢が流れ落ちている所に「こっとん水車」があり水車が回っていた。



中を覗くと円盤に棒が付いた物がぐるぐる回っていた。

此で穀物などを突くのかな。



山の斜面にはテイカズラが一面に咲いている。

小さな棚田の場所に来るとあぜ道の横に黄金色の花が咲いている。

一瞬フクジュソウかと思った。

よく見るとサボテンの花のようだ。



小さな棚田では田植えの最中。

野尻ではもう殆ど田植えを終わっているそうだが、この辺は遅れているそうだ。

それにしても小さくて曲がった田んぼで田植えするのは大変みたいだ。

小さな田植機を使用していた。

男性にお聞きするともう古い機械なのでだましだまし使っているそうだ。



彩りの映画で中尾ミエが演ずる路子が降りたバス停とのことだが本当のバス停は見当たらない。



のどかな農村地帯を行く。



棚田の水面に青空が写ってさわやかな風が吹いてくる。

アザミのピンクがよく目立つ。



家の周りの樹木の上部を切り取っている家が多い。

大きくなりすぎて暗いので切ったのかな?



向こうの高い山のてっぺんには電波塔が沢山建っている。



シモツケとウツボクサがこんな所に咲いている。



左へ行くと野尻八幡神社があるようだが今日はパス。

小さなベニシジミが飛んできて目の前に留まる。

人が歩いているのが嬉しいのか次々に寄ってきて羽を広げる。



恋の窯というしゃれた窯があった。



ヤブムラサキの花が咲いている。

百合科の植物が多いがまだ蕾なので名前は解らない。



トチバニンジンはもう実になっていた。

こんな所にチャボホトトギスの葉が沢山有る。



ドンドン登って行くと東彩門があった。

「上勝アースワーク2010」で、たほ りつこさんが作成したらしい。



モンシロチョウの大きいような蝶が飛び回っている。

ウスバシロチョウかと思ったがスジグロシロチョウのようです。

たねちゃんさんに教えて戴きました。

ありがとうございました。

樫原との分岐

久保の大杉に向かう。



看板に従い大杉に向かう。

ベニシジミが相変わらず飛び回っている。



ニラのような白い花が道端に沢山咲いている。

ナワシロイチゴも可愛いピンクの花を咲かせている。



ベニシジミは可愛い黒い目をしている。



青空に大きくそびえているのが久保の大杉だろうか。

所が道が解らなくなった。

探していると廃屋の庭の木に凄いセッコクの花。



こんなに見事なセッコクの花を見たことがない。



石灰をまき散らした使われていない鶏舎の横を上がっていくとトイレがありその直ぐ上に久保の大杉があった。

9時43分着。

色々見ながら登ったので随分と時間が掛かってしまった。



流石樹齢1500年と言われているだけあって立派な杉だ。



杉の裏から直ぐに車道に出ると案内板があった。



白山台権現の案内板があるので先に行くと広場があり机や椅子がある。

しかし、何年も使われた形跡がない。

平成2年に改築された白山大権現の社があった。

昔は此処で10月14日にだんじりなどが出る祭りがあったそうだ。



此処から秋葉神社の下を通って山犬嶽の登山口に行くことが出来るはずだ。

道端は草が刈り払われて綺麗になっている。

最終民家の所で舗装路が終わり山道となる。



やがて鹿除けネットで行き止まりとなる。

ロープで縛ってあるがほどくことは出来そうだ。

此処から行けば500m足らずで登山口に行くことが出来るはずだ。

中に入ろうとすると家内が反対する。

家内は立ち入り禁止とかの場合は余程のことがない限り中へは入らない。

仕方がないので先ほどの分岐まで帰り樫原に向かうことにする。

途中で鎌を持ったおばあちゃんと出会う。

昔には大杉だけではなくて大きな桧もあったそうだ。

若い者がお金目当てで売ってしまったと嘆いていた。



江戸時代の石像が沢山祀られている。

ネジキの花が満開。



旭からの道と交わり橿原に向かう。



いつの間にか山犬嶽登山者用の駐車場が出来ていた。

此処から登山口までまだ2㎞あるらしい。



樫原の棚田にやってきたが気温が上がってきて堪らない暑さとなる。



風が吹くと田んぼの上を渡った風か冷たくて気持ちが良い。



田植えの終わったばかりの棚田は美しい。

何故かカメラを持った男性が一人だけしかいない。

最近人気がなくなったのかな?



シニアカーの坂道を越えて登って行く。

強烈な黄色の百合が咲いていた。



カンカン照りの車道歩きはつらい。

若いご夫婦が汗びっしょりで雑草を刈っていた。



休憩所で堪らず座り込む。

すでにペットボトル3本を飲み干してしまった。

この辺の小さな棚田はオーナーがいて農家が管理してくれている。

秋の刈り取りが楽しみなことだろう。



急坂を暑さに負けないように頑張って歩く。

綺麗な看板が出来ている。

此処から炭の道経由で髙丸山まで行くことが出来る様だ。



登山口下の道路には沢山の車が停車していた。

やっと登山口の農家に到着。

11時11分。

出発してから3時間も経っている。

登山口に座り込んで水をがぶ飲み。

暑い時の車道歩きは応えるなあ。



ハイキングコースを行くと自然観察会なのか大勢が立ち止まって先生の説明を聞いている。

脇を通らせて戴く。



看板から苔むした岩の道を行く。

昨日の雨で緑が鮮やか。



イチヤクソウが多いがまだ蕾



見晴らしの岩場に登る。

涼しい風に生き返る。



これから登る山犬嶽の二つの峰を眺める。



アオダモに紫の実がビッシリと出来ている。



緑の苔の間を歩くと涼しく感じる。

苔に含んだ水分が蒸発するので気温が下がっているのだろうか。



やはり雨の後の山犬嶽は最高だ。

何処までも苔の岩が続く。



参道への階段はキツイが気合いを入れて上る。



東光寺についてそのまま頂上に向かう。



賑やかな声がして大勢が降りてきた。

どこかのツアーかな?



山頂下の役行者にお詣り。



数人が食事中の山犬嶽山頂に着く。

12時25分



そのまま西峰に向かう。

西峰の崩れ落ちた山頂から怖々と下を覗く。

展望の大岩に大勢が登っているのが見える。



雲早神社の祠にお参りしようと思って回り込むと祠は下に転がり落ちていた。

祠のあった所から崩壊場所を覗く。



また東峰の頂上に戻ると皆さん下山されていた。

岩に座って昼食。

水を飲み過ぎて食欲がない。

何とか押し込んで下山開始。

12時54分



東光神社で気温が24度

曇ってきて少し気温が下がってきたようだ。

こんな所にサワギクが沢山咲いている。



苔を楽しみながら下って行く。



苔の見所から奥に入って行く。



素晴らしい苔の石が続く



流石人気の山犬嶽だ。

団体が多い。



参道に上がって下って行く。

ガクウツギが咲き残っていて薄暗い山道に輝いて見える。



13時45分登山口着



登ってきた時とは逆の府殿に向かって下って行く。



府殿の棚田も綺麗だ。

途中から農道に入り下って行く。

地図を見るとこの方が近いように思う。



あじさいの向こうに棚田が見えてとても良い雰囲気。

放置された田畑がないのが嬉しい。



所が近道と思えた沢の左岸を下る道が途中で消えていた。

左へと曲がり元の車道へと向かう。

天笠夢街道の標識があった。



車道をスーパー林道に向けてひたすら下って行く。

ネムノキはまだ蕾。



大きな地図のある交差点から引き返すように役場方向に向けて下る。

下りきると先ほど行こうとした近道に出会う。

途中はどうなっているのだろうか。



葉の白いマタタビが沢山有る。

マタタビは初夏に葉を白くして、その存在をアピールする。

小さな花が沢山咲いている。

花はほのかに良い香りがして、白い梅の花に似ていて夏に咲くことからナツウメとも呼ばれるそうだ。



ユキノシタの凄い群生

沢は綺麗に整備されている。



イワタバコの葉がびっしりと生えている。

凄い群生だ。

花が咲くと見事なことだろう。

やがて角屋に着く。

勝浦川の流れが気持ちよい。



道端に自販機を発見。

スポーツドリンクを購入。

ギンギンに冷えていて最高に美味しい。

鮎釣りの人達が長い竿を出していた。



スーパー林道に向かうライダー達が次々とやってくる。



こんな所に時計草の花が咲いている。

東京で見た時以来だ。



女性が鮎釣りをしていた。

上から見ていると友釣りの鮎が泳ぐのが見える。

別の鮎がやってきて竿がしなると鮎が釣れていた。

面白そうだなあ。



朝のガソリンスタンドから回って上勝町役場に到着。

15時37分。

また自販機でゆずの酸っぱいジュースを購入して一息に飲む。

暑い日の車道歩きは大変だったが瑞々しい岩の苔を見る事が出来て大満足。。



歩行距離 20.3㎞

累計標高差 ±1,225m

歩行数 33,400歩

里山倶楽部四国編 

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