春の里山 二ッ岳 アケボノツツジ   2013/05/12
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-  二つ岳 アケボノツツジ満開 -

今日は一日中快晴の予報。

昨日のゴルフの疲れが残っているが(最近は山歩きよりゴルフの方が疲れる)アケボノツツジを見に二ッ岳に出かける。

去年の同じ日の二ッ岳は思いも掛けない霧氷でアケボノが真っ白になっていた。

今年は良い天気なので期待できそう。



肉淵の登山口に着くと、香川と高知の軽四が停まっている。

二人の男性が登山準備中。

Uターンして路肩の広い所に駐車。

コンパスのマイクロバスが2台やってきて停車した。

お客は誰も乗っていない。

東赤石あたりから縦走してくるのを待つのだろう。

準備中のお二人と少し話をしてからお先に登山開始。

8時丁度出発。



登り始めるとヒメナベワリが沢山咲き始めている。

まだ殆ど蕾だが開いている花もある。

葉の付け根から出て、細い柄があって垂れ下がるので、ちょうど葉の下に隠れるようにつく。

花びらは四枚、二枚ずつ対生して内外の二列になる。

ナベワリより花は小さい。

ナベワリは一枚の花弁の大きさが大きいがヒメナベワリは4枚とも同じ大きさ。

ごくまれにしか見られない花で、愛媛県 絶滅危惧2類(VU)だ。

この山以外では出会ったことがない。



少し標高を稼ぐと後は標高1100m位の水平のトラバース道を行く。

ホウチャクソウが咲き始めている。



今頃スミレやヤマエンゴサクが沢山咲いている。



リョウブ等の若葉が美しい。



タチネコノメソウが群生している。

キケマンも少し咲き残っている。



ツクバネソウが沢山咲いている。

地味な花だが、私達の好きな花。



コバノフユイチゴは葉っぱは一杯有るがまだ蕾もない。

樹木の間に二ッ岳の頂上が見える。



マルバコンロンソウが沢山咲いている。



小さな沢をいくつか渡る。

ウワバミソウはまだ蕾。

シコクチャルメルソウの葉が一杯。

蕾が多いが中には綺麗に咲いているのもある。

シコクチャルメルソウの葉は青みがかった深い緑色に赤い血管のような葉脈がある。



シコクチャルメルソウの花弁は5枚で羽状に5裂する。



岩場などのアップダウンを越えて行くとまたスミレが群生。



新緑が素晴らしい。

緑の光のシャワーを浴びて歩くのは、春の里山歩きの醍醐味だ。



リョウブとシロモジ



今度は、シコクチャルメルソウよりも小さなコチャルメルソウの群生となる。

葉は少し丸い感じで優しい緑色。

シコクチャルメルソウとは違って花弁が7~9裂する。



エンレイソウが群生している場所がある。



ワチガイソウも多い。

可愛い花たちが沢山咲いているのでなかなか足が進まない。



足下に沢山アケボノツツジが散っている。

標高1200m位ではアケボノの花期は終わりのようだ。



ピンクのコミヤマカタバミが沢山咲いている。



ニリンソウの群生地もある。

このニリンソウは花弁が多い。

最終水場を過ぎる。



9時14分峨蔵越着

一休憩する。

ムシカリが綺麗だ。



振り返ると山の斜面にアケボノツツジのピンクが見える。



一休みしていよいよ頂上に向かう。

アケボノツツジの向こうに二ッ岳

コヨウラクツツジも少し咲いている。



ロープ場を登り切ると1000mの標識。

二ッ岳はここからの1000mがキツイ



小さなピークから見た鯛の頭の直下のアケボノツツジ。

天気が良いのでアケボノツツジが輝いて見える。



アケボノツツジのトンネルを潜って登って行く。



アケボノの上に鯛の頭がそびえ立つ。

二連の梯子を越えて行く。



鯛の頭下の岩場で一休憩。

鯛の頭にはまだ登ったことがない。

帰りに体力に余裕があれば是非登りたい。



一休みしてこれからの急坂に備える。

一登りして岩場で振り返ると赤星山が美しい。



この先命がけの標識も随分と古くなった。・



ヒカゲツツジが少し咲いている。。



シコクバイカオウレンはもう花の終わり



もう一息の標識を越えると新居浜や土居の海が綺麗だ。



頂上直下のアケボノツツジはまだ蕾。

暗い足場の悪い急坂を登り切ると二ッ岳頂上に着く。

10時50分着

登山口から2時間50分

峨蔵越から1時間30分。

頂上には誰もいない。



エビラ山を越えて東赤石への縦走路が続いている。

険しい縦走路のように見えるが最近ツアーで人気のようだ。

三角点の奥の展望岩に腰を掛けて昼食。

この岩から下を見るとほぼ垂直の絶壁。

岩に立つと足がすくむ。

しばらく誰も来ないのでノンビリとコーヒータイム。

火照った体に冷たい風が気持ちよい。



冠山の右に見えるのは伊予富士だろうか。

その間の山は?

丸いドームのような東赤石山。

誰か登っているのかな?



しばらくすると賑やかな声がして若者達が登ってきた。

観音寺から来たらしい。

(お約束の写真は画像をクリックしてダウンロードしてください。)

そのうち朝の男性二人もやってきた。

狭い岩場を譲って下山開始。

11時28分

三角点にも青年が一人登ってきていた。

急な岩場を足下に気をつけて下って行くと次々に登山者が登ってきた。

3組7名くらいかな。

キツイ山なのに人気があるようだ。



急な岩場を下るのは苦手だ。

体重が重くて足が短く、しかも股関節が硬くて柔軟性がない。

膝が痛くなり途中で家内に可成り遅れる。

鯛の頭 11時58分着。

何時もは天気が悪くてまだ鯛の頭に登ったことがない。

今日は天気が良いので岩も滑らないだろう。

岩の右側から登って行く。



可成り急な岩にロープが掛けてある。

急だが足掛かりがあり意外と苦労せずに登ることが出来る。



岩の上に立つと360度の素晴らしい眺望

旧伊予カントリーが眼下に見える。



ユックリ眺望を楽しんだので慎重に下る。



天気が良くてアケボノツツジが益々ピンクに輝いている。



13時8分 峨蔵越着

今日は暑くて喉が渇く。

凍らせたドリンクが美味しい季節となった。
 


新緑の綺麗な道を下っていくとコミヤマカタバミが花を開いていた。



ヤマアジサイに蕾が出来はじめている。



ふと見るとサイコクサバノオが群生している。

鯖の尻尾の実も出来はじめていた。



フタリシズカも蕾が出始めている。

可愛い花たちを楽しみながら随分ユックリとして登山口着。

14時30分。

車が随分と増えていた。

今年も、二ッ岳に登ることが出来て、最高の眺望とアケボノツツジに出会えた。

キツイ山なので何時まで登ることが出来るか解らない。

来年もまた登りに来ることが出来ることを願いつつ帰途についた。



今日は天気が良いのにGPSが衛星をとらえきらずに誤動作していました。

登りの軌跡がとんでもない所になっています。

帰りに車のナビも調子が悪かったけど、衛星に不具合でもあったのかな?

総歩行距離 9㎞

累計標高差 ±788m

歩数 15,800歩

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